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羽生市の名前の由来 大天白神社の手前にある大天白公園 小松三神社、須影八幡神社,大天白神社、豊武神社が鎮座する羽生市(はにゅうし)。埼玉県北東部に位置する人口5万7000人の街である。北部には利根川が流れ、利根川を挟んで群馬県に隣接し、また栃木県や茨城県にも近い。地形的でも加須低地の北端で山間部がなく、また、利根川、中川、合の川等、水利に恵まれていたことから、水稲を中心とした農業が盛んで、現在でも県内の米どころである。そして、利根川による自然堤防や水田中に無数に散在する自然堤防の土壌が、綿作や藍作に適していたことから、綿栽培が盛んとなり、青縞が織られ、明治時代には紺屋が300軒余りあったという。 ところで、この羽生の地名の語源は、「埴輪」からきていると言う。「はにゅう」の「ハニ」(埴)は、粘土・赤土を指し、それがたくさん「ウ」(生)まれるということから付いた地名で、「埴輪」+「生」・・・「埴生」となったと事のようだ。事実この地域は「埴輪の産地」という意味で、実際に市内では土器や埴輪が多く発見されている。 ところで、この「埴輪」の製造で思い出される氏族がいる。その名は土師氏。 土師氏 土師氏(はじし)は古代の氏族で、天穂日命の末裔と伝わる野見宿禰が殉死者の代用品である埴輪を発明し、第11代天皇である垂仁天皇から「土師職(はじつかさ)」を、曾孫の身臣は仁徳天皇より改めて土師連姓を与えられたと言われている。古墳を作ったり葬送儀礼にも携わった。
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